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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
それが十日ほど前のことだ。不思議な夢を見た。明姫がいなくなってからというもの、ユンは新しい妃を迎えていない。中殿とは相変わらずまったく寝所を共にはしておらず、後から迎えた二人の側室たちとも一切交わりはなかった。
ちなみに、二年前にユンの第一子を上げた曺昭容(ジヨソヨン)は半年前、温嬪(オンビン)の官職名と共に正一品嬪(ひん)の位階を与えられた。ほぼ同時に昭儀(ソイ)であった尹氏(ユンし)もまた賢嬪(キヨンビン)として同じ位階を賜った。
嬪とは後宮における側室としての位階を示し、中殿である王妃に次ぐ最高位である。温嬪の生んだ第一王女は不幸にして死産し、哀しみのあまり、温嬪は狂ってしまった。仮にも国王のただ一人の御子を生み奉った彼女をそのままにもしておけない。
ちなみに、二年前にユンの第一子を上げた曺昭容(ジヨソヨン)は半年前、温嬪(オンビン)の官職名と共に正一品嬪(ひん)の位階を与えられた。ほぼ同時に昭儀(ソイ)であった尹氏(ユンし)もまた賢嬪(キヨンビン)として同じ位階を賜った。
嬪とは後宮における側室としての位階を示し、中殿である王妃に次ぐ最高位である。温嬪の生んだ第一王女は不幸にして死産し、哀しみのあまり、温嬪は狂ってしまった。仮にも国王のただ一人の御子を生み奉った彼女をそのままにもしておけない。