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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
既にかなり前から聖君(ソングン)としての評判はあり、最近では〝太祖(テージヨ)大王の再来〟とまで民は囁き、敬い崇めているとか。賢王としての評判は最早不動の感はあるけれど、現実の彼―イ・ユンはまだ二十五歳の脆く傷つきやすい若者の一面を持っている。
王もまた王であると共に、一人の男であり人間なのだ。王が個人的感情に惑わされたり、それを優先させることは一般的には禁忌とされているが、先代の王から今の若い国王二代に渡って仕えてきた黄内官は、王たる人の孤独をずっと間近に見てきた。
王もまた王であると共に、一人の男であり人間なのだ。王が個人的感情に惑わされたり、それを優先させることは一般的には禁忌とされているが、先代の王から今の若い国王二代に渡って仕えてきた黄内官は、王たる人の孤独をずっと間近に見てきた。