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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第12章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再会
「まさか、そのような意地悪をおっしゃるところは殿下は少しもお変わりになっていないのですね」
明姫が軽く睨むと、ユンは軽やかな笑い声を上げた。
「外見は別人かと思うくらい大人びたのに、そなたも中身は変わらぬな」
「殿下」
明姫の桜色の唇が震えた。濃い影を落とす長い睫が細かく震え、大粒の涙が溢れる。冴え冴えと濡れた黒曜石の瞳が月光に露の滴を煌めかせていた。
「済まぬ。そなたには何度詫びても足りないくらいだ。この二年間、どれだけ辛い想いをさせたのだろうか。そなたが私の顔すら見たくないと思っていたとしても、私には言い訳さえ許されないのは判っている」
明姫が軽く睨むと、ユンは軽やかな笑い声を上げた。
「外見は別人かと思うくらい大人びたのに、そなたも中身は変わらぬな」
「殿下」
明姫の桜色の唇が震えた。濃い影を落とす長い睫が細かく震え、大粒の涙が溢れる。冴え冴えと濡れた黒曜石の瞳が月光に露の滴を煌めかせていた。
「済まぬ。そなたには何度詫びても足りないくらいだ。この二年間、どれだけ辛い想いをさせたのだろうか。そなたが私の顔すら見たくないと思っていたとしても、私には言い訳さえ許されないのは判っている」