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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
ハッとして振り向くと、そこには二人の幼い小僧がいた。いがぐり頭が思わず抱きしめたいくらい可愛い。一人は八歳くらい、もう一人は六歳くらいだ。
「慈然さんと清慈さん」
この二人が現在、観玉寺にいる小僧二人である。もちろん双子でも兄弟でもないのだが、そう間違えても仕方のないほどに仲が良くて、いつもくっついている。
顔かたちは正反対。年上の慈然は面長で、身体もひょろ長くて痩せているのに対し、年下の清慈は丸顔で小柄、少し太っている。
「どうしたの? お八ツなら、厨房にあるから、シミョンさんに言って貰えば良いわ」
明姫は屈み込むと、二人の眼線の高さになった。
「慈然さんと清慈さん」
この二人が現在、観玉寺にいる小僧二人である。もちろん双子でも兄弟でもないのだが、そう間違えても仕方のないほどに仲が良くて、いつもくっついている。
顔かたちは正反対。年上の慈然は面長で、身体もひょろ長くて痩せているのに対し、年下の清慈は丸顔で小柄、少し太っている。
「どうしたの? お八ツなら、厨房にあるから、シミョンさんに言って貰えば良いわ」
明姫は屈み込むと、二人の眼線の高さになった。