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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
厨房では黄維俊が椅子に座っていた。既に雑炊は食べ終えたらしい。シミョンの姿は見当たらなかった。お喋りな外見に似合わず勘の鋭いところがあるから、気を利かしたのかもしれない。
「お待たせしました。ちゃんとした部屋にお通しもせず、このような場所で申し訳ありません」
明姫が丁重に詫びると、維俊はすぐに立ち上がった。
「何を仰せられます。こちらこそお気遣い頂き、恐縮しております」
厨房には竈の他に調理台などがある。十数名の食事をここですべて賄うので、かなりの広さがあった。真ん中に大きな卓が据え付けられ、様々な器が並んでいる。明姫はその中の一つを取り、蓋を開けた。
「お待たせしました。ちゃんとした部屋にお通しもせず、このような場所で申し訳ありません」
明姫が丁重に詫びると、維俊はすぐに立ち上がった。
「何を仰せられます。こちらこそお気遣い頂き、恐縮しております」
厨房には竈の他に調理台などがある。十数名の食事をここですべて賄うので、かなりの広さがあった。真ん中に大きな卓が据え付けられ、様々な器が並んでいる。明姫はその中の一つを取り、蓋を開けた。