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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
今朝、作り置きしていた蕗の薹の砂糖煮を少し懐紙に包み、薄青色の小さな巾着(チユモニ)に入れた。その巾着と手紙の入った封筒を維俊に渡す。
「これを殿下にお渡し下さいますように」
「確かに承りました。必ずや殿下にお渡し致します」
維俊は恭しく受け取り、大切そうに袖に入れた。
明姫はヒャンダンと共に維俊を山門まで見送った。
「黄内官」
背を向けて石段を下りようとする彼がつと振り返った。
「何でしょうか? まだ何か殿下にお伝えすることでも?」
「これを殿下にお渡し下さいますように」
「確かに承りました。必ずや殿下にお渡し致します」
維俊は恭しく受け取り、大切そうに袖に入れた。
明姫はヒャンダンと共に維俊を山門まで見送った。
「黄内官」
背を向けて石段を下りようとする彼がつと振り返った。
「何でしょうか? まだ何か殿下にお伝えすることでも?」