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遠い日の約束。
第3章 言い伝え
穢れているから抱いてはくれないと思っている美弥に、同じような言葉をつきつけた。
そして、何度も侵され続けたのに子供を身籠れなかった事にも触れ、侮蔑する。
美弥は葉月に『抱いてほしい』と告げる。
しかし帰ってきて言葉は南和が言った通りの言葉だった。
『結婚するまで待とう』
それを聞いて美弥は落胆する。
やはり穢れている自分が愛されるはずはないと、その日の夜、美弥は葉月の腕の中からそっと抜け出す。
死を求めて…
湖に身体を鎮めようと足を進める。
もう生きて居たくないと…寒空の中歩みを進めた。
それを止めたのは葉月だった。
何度も抱いてほしいと哀願する美弥を抱こうと決心する。
本当は抱きたい気持ちを抑えていた葉月は全ての想と共に美弥を抱く。
どんなに大事に思っていたかを口にしながら何度も何度も抱いた。
美弥は満たされたと思っていた。
明日から幸せが続くものだと思って葉月は目を閉じた。
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