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遠い日の約束。
第3章 言い伝え
押し寄せる快楽から逃げようと俊樹さんにしがみつこうとしても、それを許しては貰えず、ある一定の距離を保たされる。
何も縋るものもなく、俊樹さんの袖を握りしめながら身体を押し付けようと屈める。

「ダッ…ダメッ…イッちゃ…」

身体が反応して絶頂を迎えようとした瞬間に、指の動きが止まり、絶頂を迎えられなかった身体は満足せずに指を締め上げる。
恨めし気に俊樹さんを見ると、指だけしか動かしていないというのに、しっとりと汗をかいていた。

「抱き付いたら駄目…私の手でイク華を見ていたい…私の目を見てイって」

欲している身体は脳まで支配する。
イク姿など恥ずかしくて直視してほしくはないのに、私は簡単に頷く。
それを確認して、止まっていた指が妖艶に蠢きだす。
イク寸前で止められた私の身体は簡単にその状態まで登りつめる。

「アッ…アアアッ…」

逸らすことも許されぬ私は、俊樹さんの瞳を見つめながら嬌声を上げる。
足がガクガクと震え、立っているのも無理になり足の力が抜けていく。
俊樹さんの腕によって膝の上に座らされそのまま絶頂に連れていかれる。

「私を見てイって」

一段とスピードが速くなる。
それに比例して私の声も大きくなっていく。

「アッ…アアアッ…とし…俊樹…」

名前を呼べば口角が上がり、空いている手を乳首を捏ねくりまわす。
より一層快楽は強くなり我慢の限界が近づく。
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