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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
この一か月、恋人のように過ごしてきた。
私をとことん甘やかし優しい俊樹さん。
だけどいまだに一線を越えない。
私は俊樹さんに抱かれたいと思っている。
俊樹さんとだったらきっと幸せになれると。
だから、いつも受け身だった私は自分から攻めて見ようと初めて思っていた。
きっと大丈夫。
きっと俊樹さんは私の思いを受け止めてくれるはず…そう自分に言い聞かせて奮い立たせる。
色々と考えていると新幹線からローカル線に乗り換えて、あっと言う間に最寄り駅に着いた。
そこにはお父さんが迎えに来てくれてるはず。
外に出て見回してみると煙草を吸っている人影が見えた。
「お父さん!」
走り寄りながら呼ぶと、私の方に振り向いて片手をあげた。
「まだ煙草やめてないの?」
会った途端に小言を言う私。
「そう言うなって」
頭をポリポリ掻きながら煙草を灰皿に押しつけて火を消した。
「行こうか。彩たち待ってるぞ」
私が持っている荷物を何も言わずに持ちスタスタと車に歩いて行く。
その後ろ姿を追う。
1年ぶりに会ったお父さんの背中が小さくなった気がした。
その背中を見て、もっと頻繁に帰らなければと強く思った。
親はいつまでも元気なわけがない。
私より先に老いて死んでいく…
それは自然の摂理で変えようがない。
だから生きているうちに親孝行をしなければいけないと強く感じた。
私をとことん甘やかし優しい俊樹さん。
だけどいまだに一線を越えない。
私は俊樹さんに抱かれたいと思っている。
俊樹さんとだったらきっと幸せになれると。
だから、いつも受け身だった私は自分から攻めて見ようと初めて思っていた。
きっと大丈夫。
きっと俊樹さんは私の思いを受け止めてくれるはず…そう自分に言い聞かせて奮い立たせる。
色々と考えていると新幹線からローカル線に乗り換えて、あっと言う間に最寄り駅に着いた。
そこにはお父さんが迎えに来てくれてるはず。
外に出て見回してみると煙草を吸っている人影が見えた。
「お父さん!」
走り寄りながら呼ぶと、私の方に振り向いて片手をあげた。
「まだ煙草やめてないの?」
会った途端に小言を言う私。
「そう言うなって」
頭をポリポリ掻きながら煙草を灰皿に押しつけて火を消した。
「行こうか。彩たち待ってるぞ」
私が持っている荷物を何も言わずに持ちスタスタと車に歩いて行く。
その後ろ姿を追う。
1年ぶりに会ったお父さんの背中が小さくなった気がした。
その背中を見て、もっと頻繁に帰らなければと強く思った。
親はいつまでも元気なわけがない。
私より先に老いて死んでいく…
それは自然の摂理で変えようがない。
だから生きているうちに親孝行をしなければいけないと強く感じた。