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遠い日の約束。
第5章 忘れていた過去
「それとさ…前から言おうと思ってたけどさ。その敬語もやめない?」
ちょっと困った顔をしながら言われた言葉で、敬語で話していたことに気がついた。
言われるまで気にしてさえいない。
「やっぱり、敬語だと距離を感じるから…今度からは敬語なしで喋ってよ…まぁ…お義兄さんはしょうがないけど」
「じゃあ…急には無理だから少しずつ?」
恐る恐る敬語を外して喋ってみる。
俊樹さんの時と同じで急に喋り方を変えるのは難しかった。
だけど、お義兄さんはそれで満足したようだった。
その後はテーブルの上の片づけをして、酔っぱらって寝ている三人には寒くないように毛布を掛けて私は部屋に戻った。
久しぶりに一人で眠る夜は意外と寂しさを感じなかった。
お義兄さんの一言のおかげだと思う。
『幸せは自分だけのモノじゃない』
たくさんの人が私の幸せを願ってくれている。
家族はもちろん、春馬にも言われていた。
そして良いタイミングで自分から第一歩を踏み出そうとしている。
明日は…頑張ってみよう。
正直な思いと気持ちを伝えて幸せの第一歩を踏み出そう
…そう思いながら一人で眠りにつく
ちょっと困った顔をしながら言われた言葉で、敬語で話していたことに気がついた。
言われるまで気にしてさえいない。
「やっぱり、敬語だと距離を感じるから…今度からは敬語なしで喋ってよ…まぁ…お義兄さんはしょうがないけど」
「じゃあ…急には無理だから少しずつ?」
恐る恐る敬語を外して喋ってみる。
俊樹さんの時と同じで急に喋り方を変えるのは難しかった。
だけど、お義兄さんはそれで満足したようだった。
その後はテーブルの上の片づけをして、酔っぱらって寝ている三人には寒くないように毛布を掛けて私は部屋に戻った。
久しぶりに一人で眠る夜は意外と寂しさを感じなかった。
お義兄さんの一言のおかげだと思う。
『幸せは自分だけのモノじゃない』
たくさんの人が私の幸せを願ってくれている。
家族はもちろん、春馬にも言われていた。
そして良いタイミングで自分から第一歩を踏み出そうとしている。
明日は…頑張ってみよう。
正直な思いと気持ちを伝えて幸せの第一歩を踏み出そう
…そう思いながら一人で眠りにつく