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遠い日の約束。
第6章 伝えたい想い
―――ガタンゴトンガタンゴトン
電車は揺れながら田園風景を流しながら進んでいく。
次第に建物が増え、いつもの日常に戻って行く感じがした。
隣には私の手をずっと握ってくれている俊樹さんが瞳を閉じている。
電車に乗ってから片時も離さない手がうれしかった。
眠っている俊樹さんの寝顔を見ながら幸せを感じていた。
その瞳が薄っすらと開き、虚ろな瞳が私を捉える。
「ごめん…寝てた…」
軽くギュッと握っている指に力を入れて、コテンッと私の肩に頭を乗せた。
「昨日、余り寝なかったの?」
「あまり寝付けなくてね…華がいないと眠れなくなったみたいだ」
「着いたら起こすから…寝てて」
「んっ…ありがとう…」
そのまま私のもたれかかりながら規則正しい寝息が聞こえ始めた。
いつも私が先に寝て、私より早く俊樹さんが起きるから、じっくりと彼の寝顔を見ることは少ない。
繋いだ手から人差し指で掌をなぞればピクリと身じろいで肩に置かれている顔がスリスリと動く。
無意識の行動がかわいかった。
いつも甘えるのは私で、こんな俊樹さんは初めてで心がホンワカした。
もっといたずらをしたい気持ちもあったが、あまり寝ていない俊樹さんを起こすのは忍びなく、ただ身体を寄せ合って駅に着くのを待った。
1時間も過ぎれば乗り換えの駅に到着する。
電車は揺れながら田園風景を流しながら進んでいく。
次第に建物が増え、いつもの日常に戻って行く感じがした。
隣には私の手をずっと握ってくれている俊樹さんが瞳を閉じている。
電車に乗ってから片時も離さない手がうれしかった。
眠っている俊樹さんの寝顔を見ながら幸せを感じていた。
その瞳が薄っすらと開き、虚ろな瞳が私を捉える。
「ごめん…寝てた…」
軽くギュッと握っている指に力を入れて、コテンッと私の肩に頭を乗せた。
「昨日、余り寝なかったの?」
「あまり寝付けなくてね…華がいないと眠れなくなったみたいだ」
「着いたら起こすから…寝てて」
「んっ…ありがとう…」
そのまま私のもたれかかりながら規則正しい寝息が聞こえ始めた。
いつも私が先に寝て、私より早く俊樹さんが起きるから、じっくりと彼の寝顔を見ることは少ない。
繋いだ手から人差し指で掌をなぞればピクリと身じろいで肩に置かれている顔がスリスリと動く。
無意識の行動がかわいかった。
いつも甘えるのは私で、こんな俊樹さんは初めてで心がホンワカした。
もっといたずらをしたい気持ちもあったが、あまり寝ていない俊樹さんを起こすのは忍びなく、ただ身体を寄せ合って駅に着くのを待った。
1時間も過ぎれば乗り換えの駅に到着する。