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遠い日の約束。
第1章 運命の出会い
奥さんと別れられない彼を好きになった時から分かっていた事。
春馬を困らせたくはない。
春馬を傷つける事だけはしたくない。
それをさせるぐらいなら私は別れを望む。
気持ちが軽いとかではない。
気持がありすぎるから相手を思うと自分が身を引いてしまう。
ずっとそんな恋愛しかしてこなかった。
いや…できなかったんだ。
自分本位にはなれない。
どこかで相手の事ばかり考えて身を引く自分がいた。
だからいつも泣いてばかりの恋。
春馬が独身だったらよかったのにって何度も思ったけど、奥さんがいるのは事実で変えようがない。
それでも求めて愛し合ってしまう、私の弱さ。
誰かに依存せずには生きられない私の弱さ…
「とりあえず…ここから出よう?時間ないよ」
私から声をかけてバタバタと準備をした。
時間もなかったから春馬はシャワーも浴びずにスーツを着る。
私も最低限の準備だけ済ませ、5分前にホテルを後にした。
最寄りの駅まで会話はない。
何かを話さなければと思っても、語る言葉などでなかった。
春馬を困らせたくはない。
春馬を傷つける事だけはしたくない。
それをさせるぐらいなら私は別れを望む。
気持ちが軽いとかではない。
気持がありすぎるから相手を思うと自分が身を引いてしまう。
ずっとそんな恋愛しかしてこなかった。
いや…できなかったんだ。
自分本位にはなれない。
どこかで相手の事ばかり考えて身を引く自分がいた。
だからいつも泣いてばかりの恋。
春馬が独身だったらよかったのにって何度も思ったけど、奥さんがいるのは事実で変えようがない。
それでも求めて愛し合ってしまう、私の弱さ。
誰かに依存せずには生きられない私の弱さ…
「とりあえず…ここから出よう?時間ないよ」
私から声をかけてバタバタと準備をした。
時間もなかったから春馬はシャワーも浴びずにスーツを着る。
私も最低限の準備だけ済ませ、5分前にホテルを後にした。
最寄りの駅まで会話はない。
何かを話さなければと思っても、語る言葉などでなかった。