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遠い日の約束。
第9章 幸せな日々の中で
「実は…部長に報告がありまして…」
部長の言葉を受けて、俊樹が口を開く。
私も飲み物をテーブルに置いて身を固くする。
そんな私の手をそっと包み込み私を見ていつもの表情に戻り軽く頷いた。
私も頷いて部長の方に顔を向けた。
「私は華さんとつきあっています」
きっぱりと宣言する言葉に、どこかほっとする私がいた。
初めて、俊樹の言葉によって誰かに紹介されうれしかった。
だけど部長は何も言わない。
飲んでいたジョッキをテーブルに置いて、私と俊樹の顔を見つめて何も言ってはくれなかった。
認めてくれないのかと不安になる。
社内恋愛は禁止されていない。
仕事に支障がでなければ比較的何をしても自由な会社だ。
それなのに部長が認めてくれない理由はなにか…
「私が…不釣り合いだと思ってらっしゃいますか…」
理由はそれしかない。
ニューヨークから転勤してきたエリートの俊樹に私みたいな女が彼女だなんて認めたくないのかもしれない。
理由はそれしか見当たらない…
「草野…?」
「華…?」
2人が同時に私の名前を呼ぶ。
部長の言葉を受けて、俊樹が口を開く。
私も飲み物をテーブルに置いて身を固くする。
そんな私の手をそっと包み込み私を見ていつもの表情に戻り軽く頷いた。
私も頷いて部長の方に顔を向けた。
「私は華さんとつきあっています」
きっぱりと宣言する言葉に、どこかほっとする私がいた。
初めて、俊樹の言葉によって誰かに紹介されうれしかった。
だけど部長は何も言わない。
飲んでいたジョッキをテーブルに置いて、私と俊樹の顔を見つめて何も言ってはくれなかった。
認めてくれないのかと不安になる。
社内恋愛は禁止されていない。
仕事に支障がでなければ比較的何をしても自由な会社だ。
それなのに部長が認めてくれない理由はなにか…
「私が…不釣り合いだと思ってらっしゃいますか…」
理由はそれしかない。
ニューヨークから転勤してきたエリートの俊樹に私みたいな女が彼女だなんて認めたくないのかもしれない。
理由はそれしか見当たらない…
「草野…?」
「華…?」
2人が同時に私の名前を呼ぶ。