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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
唇を離し、にっこりと笑うと、私の中にはいっているモノが動き出す。
いつものように優しい動きではなく、初めから容赦なく私を責め立てる。
これは罰なのかもしれないと心のどこかで思う。
他の人に身体を開こうとした罰なのだと…

「華……これは罰じゃない…」

私の心を読んで責めながらも伝える。

「愛している証。私の物だという証」

「アアアッ…ごめ…アッ…なさい…」

「謝らなくていいから…私だけを感じて、私だけを見て」

されに責める速度が早まる。

「アッアッ…イクッ…イクッ…」

媚薬の効果で身体は限界をむかえ弾け飛ぶ
イッた身体に続く容赦ない責めに思考回路を奪われ、何も考えられなくなる。
裏切ったことも全て消えていく。
そう決してしまえばいい。
嫌なことは記憶の中から消してしまえばいい。
嫌なことから目を背け、自分を殺す…
自分を殺せば全てはなかったことになる…







その方法なら私は知っている。
そう私の中の私が言う。

「アアアッ…また…イクッ…俊樹…イッちゃう…」

俊樹の腕の中で私は大きく身体を反らせイッた。
そして余りの快楽からなのか、そのまま意識を手放した。
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