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遠い日の約束。
第10章 記憶の破片
「今、華の中にいるのは誰?誰の指が華に快楽を与えてる?」

「アアアッ…俊樹…俊樹の指…アッ…指…イヤ…」

「そう…華を指でイカせられのも私だけ…一度、指で行こうか…」

「ヤッ…俊樹がいい…俊樹でイキたい…」

「もちろん…これだけで終わらないよ…もうやめてって言うまで責めてあげるよ。」

動く指の速度が増し、一瞬にして絶頂を迎えた。
スルリと指を抜き、代わりに俊樹自身が私の中に入ってくる。
入ってくる瞬間、またも私の身体は跳ねてイッた。

「華…ここにいるのは誰?」

「アアア…俊樹…俊樹がいるの…」

「そうだね…華の前には私しかいないよ。今日バーに行ったのも私。華を愛したいから媚薬を使ったのも私。キスをして身体全てを愛したのも私…いいね。」

その言葉に涙が出る。
私を愛してくれてるのは俊樹。
私を快楽の底に引きずり下ろすのも俊樹。
私に触れて良いのも俊樹。
私の体は、全ては俊樹で埋まる。

「アアアッ…俊樹…俊樹…私を愛して…私だけを愛して」

「もちろん…一生離れないから…華も私から離れないで」

そして、優しいキスをする。
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