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遠い日の約束。
第11章 情と愛
「ンアッ…」

嬌声が上がれば、それを口で塞がれ激しくキスをする。
舌を絡ませあい、快楽を増長させる。
お昼におさまらなかった疼きはあっという間に顔を出し乱れていった。

「とっ…俊樹っ…我慢…できない…」

そう口にすればベッドに押し倒され上から鋭い瞳でみつめられる。
その瞳だけで犯されている気分になるのはなんでだろう…

「我慢…できないんだ」

手がスカートの中に入りショーツを撫でる。

「我慢できないはずだね…ショーツの上からでも分かるほど濡れてる…そんなにしたかった?」

分かってるのに、意地悪く聞いてくる。

「…うん…ずっと我慢…してた…お願い……して?」

正直な気持ちを口に出せば、俊樹はうれしそうな表情をする。
家の中だったら、求めれば求めるだけ欲しい快楽をくれる。
どこにそんな体力があるんだろうと思いながら私はそれを受け止める。

「どうして欲しい?言ってくれたら欲しいモノあげるよ?」

どっち?と何が欲しいか口で言わせようとする。
言わないと何もしてくれない。
欲しいのは決まっている。

「俊樹のモノが欲しいの…指じゃ…イヤッ…」

もう涙目になりながら訴えかける。
俊樹のモノ。
それは熱くて入れられたら溶けてしまいそうになる、私だけのモノ。
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