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遠い日の約束。
第2章 動き出し運命
大きな声でアフターファイブの予定を聞かれ、大っぴらに声を掛けてきたのは初めての事だったので返答に困ってると春馬は続けた。
「立花の歓迎も兼ねて飲みに行くけど、お前もどうかと思って。」
そういうことかと少しがっかりした。
もう昔みたいに戻れないと思っていても、どこかで期待している自分がいた。
また「今日行っていい?」と言われるのを期待している。
「そういうことなら…」
分かっていても、少しでも近くにいられればと行くことにした。
近くにいれば少しでも触れ合えるかもと、また期待する。
どこに行くのかとふたりの後をついて行けば、会社から15分程歩いた場所にある小さな居酒屋だった。
春馬は何度が来たことがあるのか大将と一言二言話して奥の座敷へと通される。
何を飲むか立花さんに聞くと悩み始めてしまったので、春馬は何も聞かずにビールとオレンジチューハイを勝手に頼んだ。
飲み物は直ぐに運ばれきて、それぞれが自分の分のジョッキを持ち乾杯をする。
ふたりともスゴイ勢いで飲み干してしまい、私は苦笑するしかなかった。
ビールから、いつの間にか日本酒に変わり、2人はチビチビと飲み始めた。
あまり強くない私はジュースを交えながら、ふたりの会話を楽しく聞くだけだった。
「立花、意外といける口か?」
お酒が好きな春馬は同じペースで飲んでくれる立花さんがうれしいのか終始ニコニコ笑顔だった。
「まぁ、人並み以上には…」
「そうかそうか。こいつときたらお酒全然ダメでさっ。いっつも俺一人が飲んでんだよなぁ」
少し酔ってるのか少し口が軽くなっている。
「ちょっ…ちょっと…三宅さん…」
慌てて止めようとするが一度口に出した言葉が消えるわけでもない。
「立花の歓迎も兼ねて飲みに行くけど、お前もどうかと思って。」
そういうことかと少しがっかりした。
もう昔みたいに戻れないと思っていても、どこかで期待している自分がいた。
また「今日行っていい?」と言われるのを期待している。
「そういうことなら…」
分かっていても、少しでも近くにいられればと行くことにした。
近くにいれば少しでも触れ合えるかもと、また期待する。
どこに行くのかとふたりの後をついて行けば、会社から15分程歩いた場所にある小さな居酒屋だった。
春馬は何度が来たことがあるのか大将と一言二言話して奥の座敷へと通される。
何を飲むか立花さんに聞くと悩み始めてしまったので、春馬は何も聞かずにビールとオレンジチューハイを勝手に頼んだ。
飲み物は直ぐに運ばれきて、それぞれが自分の分のジョッキを持ち乾杯をする。
ふたりともスゴイ勢いで飲み干してしまい、私は苦笑するしかなかった。
ビールから、いつの間にか日本酒に変わり、2人はチビチビと飲み始めた。
あまり強くない私はジュースを交えながら、ふたりの会話を楽しく聞くだけだった。
「立花、意外といける口か?」
お酒が好きな春馬は同じペースで飲んでくれる立花さんがうれしいのか終始ニコニコ笑顔だった。
「まぁ、人並み以上には…」
「そうかそうか。こいつときたらお酒全然ダメでさっ。いっつも俺一人が飲んでんだよなぁ」
少し酔ってるのか少し口が軽くなっている。
「ちょっ…ちょっと…三宅さん…」
慌てて止めようとするが一度口に出した言葉が消えるわけでもない。