この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠い日の約束。
第11章 情と愛
「朝食の…準備してるの…春馬に食べて欲しくて…」
言い訳をするかのように説明する。
「うん…少しでも食べさせた方がいいね…」
カウンターの椅子に座りながら俊樹は優しい笑顔を私に向ける。
何もなかったかのように、私に接する。
「華に相談なんだけど…」
「何?」
相談といいながら、まだ何かを考えているようで言葉を探している様に思えた。
「三宅さんの夕飯…つくってやってほしい…。」
聞かされた相談事に驚きながらも、それはそれでうれしかった。
関わるなと言われても仕方がない状況で、俊樹は春馬を心配する。
「もちろん…ふたりっきりになるのは…無理だけど…華には面倒かけるけど…お弁当って形で作ってやってほしい」
それが俊樹の引いた線引き。
これ以上、わがままは言えなかった。
毎日、ここに来て夕食を作ってあげたいなんて言えるはずがなかった。
「いいよ。毎日お弁当つくってるからひとつ増えるぐらい平気。」
私の一言に、ホッとした表情をする。
そしてまた重い沈黙が流れていた。
言い訳をするかのように説明する。
「うん…少しでも食べさせた方がいいね…」
カウンターの椅子に座りながら俊樹は優しい笑顔を私に向ける。
何もなかったかのように、私に接する。
「華に相談なんだけど…」
「何?」
相談といいながら、まだ何かを考えているようで言葉を探している様に思えた。
「三宅さんの夕飯…つくってやってほしい…。」
聞かされた相談事に驚きながらも、それはそれでうれしかった。
関わるなと言われても仕方がない状況で、俊樹は春馬を心配する。
「もちろん…ふたりっきりになるのは…無理だけど…華には面倒かけるけど…お弁当って形で作ってやってほしい」
それが俊樹の引いた線引き。
これ以上、わがままは言えなかった。
毎日、ここに来て夕食を作ってあげたいなんて言えるはずがなかった。
「いいよ。毎日お弁当つくってるからひとつ増えるぐらい平気。」
私の一言に、ホッとした表情をする。
そしてまた重い沈黙が流れていた。