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遠い日の約束。
第11章 情と愛
背中から俊樹の規則正しい寝息が聞こえ始め、ゆっくりと振り返った。
目の前には瞳を閉じて寝ている俊樹がいた。
その顔には流れ出た涙の痕がくっきりと残っていた。
泣かせたいわけじゃない。
俊樹にはいつだって笑っていてほしい。
そう願うのに…泣かせてばかりいる。
初めはお互いの心が見えずに泣いた。
今は心が見えているのに、泣かせてしまう。
私は俊樹の事を運命の人だと思った。
出会うべくして出会った運命の相手なのだと…
それは間違っていたのかもしれない。
泣かせて困らせてばかりなのに、そんな私が運命の相手なんて俊樹が可愛そう。
色々考えていると眠れなくなり、水を飲むために俊樹の中から抜け出した。
いや…水を飲みたいという理由から俊樹の腕の中から逃げ出した。
もう、俊樹の腕の中に戻れない私はコンビニに買い物に行くことにした。
冷蔵庫に何も入っていないので朝食の買い物を。
買い物をして戻ってもふたりは眠ったままだったので電気もつけずに朝食の準備をする。
春馬も食べられるように簡単な雑炊になってしまうけれど、少しでも胃に何かを入れてもらえれば安心できる。
ご飯を炊きながらただぼーっとしていると俊樹が寝返りを打ち、私を探しているのが分かった。
そして探しても見つからない私に気がついて身体を起こしキョロキョロ辺りを見回し、私を見てホッとする。
目の前には瞳を閉じて寝ている俊樹がいた。
その顔には流れ出た涙の痕がくっきりと残っていた。
泣かせたいわけじゃない。
俊樹にはいつだって笑っていてほしい。
そう願うのに…泣かせてばかりいる。
初めはお互いの心が見えずに泣いた。
今は心が見えているのに、泣かせてしまう。
私は俊樹の事を運命の人だと思った。
出会うべくして出会った運命の相手なのだと…
それは間違っていたのかもしれない。
泣かせて困らせてばかりなのに、そんな私が運命の相手なんて俊樹が可愛そう。
色々考えていると眠れなくなり、水を飲むために俊樹の中から抜け出した。
いや…水を飲みたいという理由から俊樹の腕の中から逃げ出した。
もう、俊樹の腕の中に戻れない私はコンビニに買い物に行くことにした。
冷蔵庫に何も入っていないので朝食の買い物を。
買い物をして戻ってもふたりは眠ったままだったので電気もつけずに朝食の準備をする。
春馬も食べられるように簡単な雑炊になってしまうけれど、少しでも胃に何かを入れてもらえれば安心できる。
ご飯を炊きながらただぼーっとしていると俊樹が寝返りを打ち、私を探しているのが分かった。
そして探しても見つからない私に気がついて身体を起こしキョロキョロ辺りを見回し、私を見てホッとする。