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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い
翔さんは私の変化に気がついたのか、一切喋りかけることはせずに私の時間を大切にしてくれた。
だから私も自分の時間を大切にする。
考えることはたくさんあるけど、今はこの空間を楽しみたい。
夜景を見ながらカクテルを飲んでいるとお客さんは増えてくる。
私が来てから一時間、店内は半分程埋まった。
カップルで来る者、女性だけで来る者、私みたいに一人で来る者、色々だった。
そしてまたバーの扉が開いた。
「いらっしゃい。」
翔さんの声に引き寄せられるかのようにドアを見れば、そこには春馬と部長が立っていた。
「なんだ…お前も来てたのか…」
春馬より先に部長が私を見つけ、こちら側に歩いてくる。
キョロキョロと辺りを見回しながら隣に座った。
「立花は今日から出張じゃなかったか…?」
「ひとりで…来ちゃいました」
へへへっと笑う私に、少し渋い顔。
私も良い大人なんだからひとりで飲みにきてもいいでしょう!!と心の中で悪態つきながら言えるわけもなかった。
「酔っぱらうなよ」
「アルコール入ってません」
意地悪な顔で言うから、私も負けじとどや顔で返すと、部長が面白そうに笑った。
それが恥ずかしくて小さくなってしまう。
だから私も自分の時間を大切にする。
考えることはたくさんあるけど、今はこの空間を楽しみたい。
夜景を見ながらカクテルを飲んでいるとお客さんは増えてくる。
私が来てから一時間、店内は半分程埋まった。
カップルで来る者、女性だけで来る者、私みたいに一人で来る者、色々だった。
そしてまたバーの扉が開いた。
「いらっしゃい。」
翔さんの声に引き寄せられるかのようにドアを見れば、そこには春馬と部長が立っていた。
「なんだ…お前も来てたのか…」
春馬より先に部長が私を見つけ、こちら側に歩いてくる。
キョロキョロと辺りを見回しながら隣に座った。
「立花は今日から出張じゃなかったか…?」
「ひとりで…来ちゃいました」
へへへっと笑う私に、少し渋い顔。
私も良い大人なんだからひとりで飲みにきてもいいでしょう!!と心の中で悪態つきながら言えるわけもなかった。
「酔っぱらうなよ」
「アルコール入ってません」
意地悪な顔で言うから、私も負けじとどや顔で返すと、部長が面白そうに笑った。
それが恥ずかしくて小さくなってしまう。