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遠い日の約束。
第12章 それぞれの想い
「だけど…裏切ったのは変わりはないの…あの時は…俊樹より春馬の傍にいたいって…俊樹との仲が終わっても春馬の傍にいたいって…俊樹はそんな私の気持ち気がつている。そして何もなかったなんて思っていない…けど、いつもと変わらず…苦しいはずなのに私の為に我慢してる…それを見るのがつらい…辛い思いばかりさせるなら…私はいないほうがいい…」
俯いて今の想いを吐き出す。
涙がポタポタと膝の上に落ちていく。
「苦しめてばかり…笑顔でいてほしいのに、それすら叶わない…大切なのに…誰より大切で幸せになって欲しいのに…私といると不幸になる…私といないほうが…俊樹は幸せになれる…」
部長の手が、膝の上に乗せている私の手に触れた。
優しく、それでいて力強く握りしめてくれた。
その暖かさが今の私には辛い。
こんな私が優しくされる資格はないのに。
「それは、お前の勝手な解釈だろう?立花の気持ち聞いたのか?お前が傍から離れるのを願っているのか?」
「…昨日…勝手に出て行かないでくれって…言われました…帰ってきてからきちんと話そうって…話しても…裏切ったことは消えない…裏切った私が傍にいることなんてできない…」
俯いて今の想いを吐き出す。
涙がポタポタと膝の上に落ちていく。
「苦しめてばかり…笑顔でいてほしいのに、それすら叶わない…大切なのに…誰より大切で幸せになって欲しいのに…私といると不幸になる…私といないほうが…俊樹は幸せになれる…」
部長の手が、膝の上に乗せている私の手に触れた。
優しく、それでいて力強く握りしめてくれた。
その暖かさが今の私には辛い。
こんな私が優しくされる資格はないのに。
「それは、お前の勝手な解釈だろう?立花の気持ち聞いたのか?お前が傍から離れるのを願っているのか?」
「…昨日…勝手に出て行かないでくれって…言われました…帰ってきてからきちんと話そうって…話しても…裏切ったことは消えない…裏切った私が傍にいることなんてできない…」