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遠い日の約束。
第13章 混在する記憶
頬を撫でていた指がピクッと動き、表情が険しくなる。

「…覚えて…ないんだ…。まぁ…酔わせて媚薬飲ませちゃったからね…記憶を上塗りされてもおかしくないか」

1人納得し、高宮くんの手がブラウスのボタンを外して行く。
嫌なのに、身体は言うこと聞かずに、ただボタンを外されていくのを見てるだけだった。
レースのピンク色のブラが露になった。
彼が言った事が本当なら、これから先に何が待っているのか想像がつく。
それを考えるとぞっとした。
そして、やっと言葉が口を出る。

「…や…めて…」

だけど、その言葉だけで高宮くんの手が止まるわけがない。
高宮くんはソファーを乗り越えて私の上に馬乗りなり、上から刺さるような目線を私の胸に感じた。
いつの間にか、露になっている私の胸…乳首…それに高宮くんの手が触れた。

「今日は…誰も邪魔は入らないよ…立花さんが帰ってくるまで何度も抱いてあげる。俺から離れられないように…俺だけを愛するように…華は俺から逃げられない…」

そう言って、高宮くんは自分の唇を乳首に寄せてチューッと音を立てて吸った。

「イ…ヤッ…」

身体中に走るのは快楽ではなく嫌悪感だった。
気持ち悪くて…気持ち悪くて…涙が溢れでる。
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