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遠い日の約束。
第13章 混在する記憶
『でもね。これが運命なんだって思う。どんなに引き離されようと心は惹かれ合ってた。無理やりに美弥への想いを隠してた。隠せると思ってたんだ。けど無理だった。何度も何度も阻まれたけど、最後はこうやって惹きつけられる。これって運命だと思わない?』

『うん。私には…葉月しかいないから…私が愛するのも、愛されるのも……葉月だけだから…。きっと…次に生まれ変わっても………会えるよね…一緒になれるよ……ね…』

少しずつ、美弥の息遣いが弱々しくなっているのが伝わる。
葉月に身を委ねて幸せそうな表情で最後の時を待っているようだった。。

『もちろんだ。俺には美弥しかいない。次の世でも美弥がいなければ俺は一人だ…もう一人はイヤだから…必ず見つけ出すよ。その時は、幸せになろう。今生の分も幸せになろう。』

『うん……幸せに…なろうね…そして……きっと、見つけてね…きっと…』

その言葉にどきりとする。
次の世…
その約束は…

葉月は水の中から帯を出して美弥と自分を結んだ。
そして、それを見た美弥も赤い腰紐を葉月に渡した。

『三輪山の伝説…きっと次の世でも会えますように…』

『赤い糸の伝説ね…契りの意味を持つ小指に結ばないといけないけど…腕に結ぼう…』

その赤い紐を腕に結んだ。

『葉月…今まで…ありがとう…』

美弥が弱々しく口にする。
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