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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
カタンとドアが開いた。
最近は俯きながらベッドルームに入ってくる。
だから私は。
「おいで」
と手を伸ばして華を誘いベッドで抱きしめて眠る。
今日もいつもと変わらない。
私の手を取った瞬間ホッとする。
いつか、この手を取らなくなるのではないか、いつか、出ていくと言いだすのではないかと毎日が不安でたまらない。
だけど、抱きしめると全ての不安は解消され今日は大丈夫と安心できる。
この温もりを手離したくはない。
手離したくなくとも、華の気持ちが同じでなければ意味がない。
「ねぇ…俊樹…」
華が不安気な声で私の名前を呼ぶ。
その言葉にドキリとする。
「どうしたの?」
それを気取られないように普通に返す。
「…抱いて欲しいの」
顔を私の胸の中に押し付けたまま告げ、背中に回されている手が震えているのが伝わる。
「…もう…抱いてもくれないの…?」
せつない声が胸に刺さる。
最近は俯きながらベッドルームに入ってくる。
だから私は。
「おいで」
と手を伸ばして華を誘いベッドで抱きしめて眠る。
今日もいつもと変わらない。
私の手を取った瞬間ホッとする。
いつか、この手を取らなくなるのではないか、いつか、出ていくと言いだすのではないかと毎日が不安でたまらない。
だけど、抱きしめると全ての不安は解消され今日は大丈夫と安心できる。
この温もりを手離したくはない。
手離したくなくとも、華の気持ちが同じでなければ意味がない。
「ねぇ…俊樹…」
華が不安気な声で私の名前を呼ぶ。
その言葉にドキリとする。
「どうしたの?」
それを気取られないように普通に返す。
「…抱いて欲しいの」
顔を私の胸の中に押し付けたまま告げ、背中に回されている手が震えているのが伝わる。
「…もう…抱いてもくれないの…?」
せつない声が胸に刺さる。