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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
あの晩から、私は華を抱いていない。
というか抱けない。
それは華がどうとかではなく私の問題。
このまま抱いてしまったら、めちゃくちゃに壊してしまいそうだった。
華の事を考えず、自分本意で抱いてしまいそうで、怖くて抱けなかった。
大切にしたいと思う反面、自分のモノにしてしまいたいと思う気持ちが入り乱れていた。
「帰って来てから…きちんと…話をしよう…」
そう…
話をしないといけない。
三宅さんの家に泊ってから、大事なことは何一つ話してはいない。
話してしまったら何かが壊れそうで、お互い避けていた。
それでも、華が自分の口からこんなことを言うということは…自分の中でなんらかの覚悟を決めた証。
明日から私は出張でいない。
出ていくにはちょうどいい空白の時間…
華は何も言わずに出ていくと直感で分かった。
それが華。
私が愛した女性。
「きちんと話して…それから決めて…」
もし、私より三宅さんを取るというのなら、それを止める権利は私にはない。
だけど、何も話さずに終わりにしたくない。
最後まで足掻き続けたい。
「私がいない間に、勝手に出ていかないで」
そう口にすると、華の身体がピクリと動いた。
というか抱けない。
それは華がどうとかではなく私の問題。
このまま抱いてしまったら、めちゃくちゃに壊してしまいそうだった。
華の事を考えず、自分本意で抱いてしまいそうで、怖くて抱けなかった。
大切にしたいと思う反面、自分のモノにしてしまいたいと思う気持ちが入り乱れていた。
「帰って来てから…きちんと…話をしよう…」
そう…
話をしないといけない。
三宅さんの家に泊ってから、大事なことは何一つ話してはいない。
話してしまったら何かが壊れそうで、お互い避けていた。
それでも、華が自分の口からこんなことを言うということは…自分の中でなんらかの覚悟を決めた証。
明日から私は出張でいない。
出ていくにはちょうどいい空白の時間…
華は何も言わずに出ていくと直感で分かった。
それが華。
私が愛した女性。
「きちんと話して…それから決めて…」
もし、私より三宅さんを取るというのなら、それを止める権利は私にはない。
だけど、何も話さずに終わりにしたくない。
最後まで足掻き続けたい。
「私がいない間に、勝手に出ていかないで」
そう口にすると、華の身体がピクリと動いた。