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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
そう、幸せだった。
華との生活は格別なほど極上の幸せな時だった。
それが狂い始めたのは…

いや…今はよそう…

考えても仕方がない。
華は電話をしてきてくれて、きちんと話をしてそこから始めたいと言ってくれた。
その言葉で十分に華の気持ちは伝わった。
私は今でも華への愛情は変わらない。
三宅さんと幸せになれるのはなら背中を押す覚悟はできていた。
だけど、できるなら私の手で幸せにしてやりたい。
それを華が望んでくれるのなら一生手離す気なんてない。
それなのに…高宮…
全ては終わったと思っていた。
三宅さんと部長が話をつけて、警察沙汰にはしない代わり、もう二度と華には近づかないと約束させ誓約書まで書かせ、約束を破った時は証拠を持って警察に行くと脅したと聞いて安心していた。
まさか、私がいない間に狙ってくるとは思わない。
ましてや、篠原さんを使ってくるとは高宮を甘く見ていた。
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