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遠い日の約束。
第14章 想いの深さ
『はぁ?それだけで言うこと聞くのか?他に何かやっただろう…朝早くから迎えて行ってやったんだから白状しろ!』

それを言われると何も言えない…
三宅さんがバイクで来てくれなければ、家に帰るのに倍の時間はかかってしまう。
バイクのおかげで、後30分もかからずマンションに行けるはず…。

「法的ギリギリなところを攻めました…世の中に出回ると恥ずかしい代物…まぁ…リベンジポルノみたいな…?」

『脱がせたのか?』

オブラートに包んでいる意味がない程、ストレートに聞いてくる三宅さんに苦笑するしかない。

『それで?他には何をした?』

部長まで話を聞きたがるので、観念して全てを話すことにした。

「まぁ…果物ナイフがありましたから…多少は脅しましたよ。低い声と…まぁ…うん…『さっさとぬげ』?みたいな…一気にたたみかけましたから、考える前に恐怖心が上回って…上手くいきました…」

『……』

流石に沈黙する。

『うわぁぁぁぁ~俺…鳥肌立った…』

ブルっと震えたと思ったら、大きな声で三宅さんが叫ぶ。

『私も…寒気が…』

翔さんが小さい声でつぶやく。

『お前は…』

部長の溜息が聞こえた。

「だから言いたくなかったんです…。電話の内容からしてまだ何もされていないのは分かりました。だけどどこにいるかを聞きださないといけない。私が知ったことが高宮に知れれば…その場で華は…」
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