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遠い日の約束。
第16章 遠い日の約束。
肌に突き刺す冷たさが私を襲う。
その冷たさが背筋をピンと張らせて緊張感を漂わせる。
どうしても来たくて来れなかった場所。
だけど、やっと来ることができた。

「遅くなってごめんなさい…」

そう告げても返ってくる返事はない。
もう返事が返ってくることもない。
それでも告げられずにはいられなかった。

「私は幸せだから…幸せに生きているから…貴方たちの分まで幸せに生きているから…だから安心してください」

涙がハラリと舞い落ちる。
その涙は湖に落ち、波紋となり広がっていく。

「美弥…葉月…あなたたちの愛は私たちが受け継いでいるから…記憶がなくても惹かれ合い愛しあい、今ここにいるから…」

ここにはいない葉月と美弥に言葉をかけて、見えないふたりに思いを馳せる。


「華…」

思いに耽っていると、後ろからフワリと抱きしめられ温もりを感じた。

「報告できた?」

いつものように優しく抱きしめられ声をかけられる。
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