パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 遠い日の約束。

私だけではない。
それぞれが過去にとらわれず今を生きていた。
春馬はあの後、決まっていた通りに転勤して行った。
今は家族3人幸せに暮らしているそうだ。
もう会うことはほとんどないけど、三人の幸せそうな写真が俊樹に送られてくる。
私と直接連絡取ることはない。
それはきっと、春馬の心遣い。
翔さんは絹子さんと相変わらずラブラブで、今度2人目の子供が生まれると仕事を張り切っている。
絹子さんとはママ友になり、良く一緒にランチしたり買い物をしたりしている。
部長は相変わらずで今でも私たちの事を気にかけてくれている。
そして、私はふたりの子供に恵まれた。
ほぼ妊娠は不可能と言われていたのに私は子供を授かることが出来た。
上は3歳の女の子・有希。
下は1歳の男の子・諒。
今はとても幸せでこの家族を守っていきたいと思う。
そして、過去との決別の為に、ここに来ることにした。
幸せな姿を見せて、安心させるために。