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遠い日の約束。
第16章 遠い日の約束。
「ママ――カレーできたよ」
有希が、そう言ってカレーの入った皿を持ってきてくれた。
「ありがとう」
俊樹が、有希の分の皿も持ってきてローチェアーに座った。
「じゃあ、食べようか」
「「「いただきます」」」
声を合わせていただきますをする。
家族で一緒にごはんが食べられる。
それは些細な事かもしれない。
だけど、それはこの世で一番贅沢で幸せなことなんだと思う。
この幸せを壊したくはない。
ずっと願い憧れた幸せな家族。
俊樹がいて、愛する子供たち。
過去に引きずられることなく、今を生きて幸せになりたい。
「ママ美味しい?」
有希が、にっこり笑って聞いてくる。
その笑顔を守りたい。
どんな悲しい出来事からも守ってあげたいと思う。
それが母親…
「うん。美味しいよ。有希が作ったカレーはママ大好き」
「やったぁ~。パパ!!ママ美味しいって」
今度は俊樹に笑顔向ける。
その笑顔を受けて俊樹も優しい笑顔になる。
「有希が作ったら何でも美味しくなるよ…ねぇ?ママ?」
「そうよ。有希の料理はどれも美味しいわ」
その言葉に有希は今までにない笑顔を私たちに見せてくれた。
それはこれ以上にない幸せな時。
この笑顔を…笑いを死ぬその時まで感じていたい。
有希が、そう言ってカレーの入った皿を持ってきてくれた。
「ありがとう」
俊樹が、有希の分の皿も持ってきてローチェアーに座った。
「じゃあ、食べようか」
「「「いただきます」」」
声を合わせていただきますをする。
家族で一緒にごはんが食べられる。
それは些細な事かもしれない。
だけど、それはこの世で一番贅沢で幸せなことなんだと思う。
この幸せを壊したくはない。
ずっと願い憧れた幸せな家族。
俊樹がいて、愛する子供たち。
過去に引きずられることなく、今を生きて幸せになりたい。
「ママ美味しい?」
有希が、にっこり笑って聞いてくる。
その笑顔を守りたい。
どんな悲しい出来事からも守ってあげたいと思う。
それが母親…
「うん。美味しいよ。有希が作ったカレーはママ大好き」
「やったぁ~。パパ!!ママ美味しいって」
今度は俊樹に笑顔向ける。
その笑顔を受けて俊樹も優しい笑顔になる。
「有希が作ったら何でも美味しくなるよ…ねぇ?ママ?」
「そうよ。有希の料理はどれも美味しいわ」
その言葉に有希は今までにない笑顔を私たちに見せてくれた。
それはこれ以上にない幸せな時。
この笑顔を…笑いを死ぬその時まで感じていたい。