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遠い日の約束。
第18章 あけましておめでとうございます。
「華?」

物思いにふけってると、また名前を呼ばれ、俊樹の手が私の頬に触れた。
それだけで身体は震え、歓喜に喜ぶ。

「…いや?…もう…そういう気にはなれない?」

ハッとして顔を上げて俊樹を見てみると、寂しそうな瞳で私を見下ろしていた。
甘い雰囲気で他の事を考えていればそう取られてもおかしくはない…

「ちっ…ちがう…。…ただ…」

「ただ?」

「…久しぶりすぎて…はずかしい…」

そう答えると、俊樹の顔が歪んだ。
何か悪い事でも言ったのかと不安になる。

「ごめんね…仕事が忙しすぎたし、子供も小さかったからふたりの時間をつくれなかった…さっきも言ったけど…これからはもっとふたりの時間を大切にしよう?もっと華に触れて…華を愛したい…今も昔も変わらずに愛しているから…ママとしてではなく、ひとりの女性として見ていたい…」

思ってもいなかった言葉に胸が熱くなる。
子供ができればひとりの女性としてみてくれないのは仕方がないと諦めていた。

「…うれしい…私も…俊樹の事愛してる…これからも愛してほしい…私を…ママじゃなくて華を見ていてほしい」

最近、言えなかった言葉を口にする。

「うん…愛してるよ…華…」

俊樹はそう言って、そっとキスをしてくれた。
そしてそのままベッドに押し倒されて、久しぶりに甘い夜が訪れた。
甘いだけではなく激しく情熱的な夜が…
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