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遠い日の約束。
第18章 あけましておめでとうございます。

─…

──…

───…

「───マ…───ママ…」

遠くで誰かが私を呼ぶ。
まだこの幸せな時の中から抜け出したくない。
俊樹に愛し愛され、久しぶりに女として求められ幸せな時間…

「ママ!!」

ドンッとお腹に衝撃を受けると共に、子供たちが私を呼ぶ声に目が覚めた。
お腹の上に乗る諒とベッド脇に立っている有希が私を見つめていた。

「ママ。朝だよ?今日はお正月…おせち食べよう?」

子供たちの言葉に、今日は元旦だと言うことを思い出した。
昨日は久しぶりに俊樹に愛されて、いつの間にか眠ってしまった事に恥ずかしさを覚え起き上がった。
裸だった身体は、きちんとパジャマが着せてあり、子供たちにあられもない姿を見せずに済んだとホッとする。

「僕、お腹空いたよ」

諒の言葉に時計を見ると11時近かった。

「えっ…あっ…ごめん。今すぐ用意するね」

慌ててベッドから抜け出して子供たちを部屋から出すと、大慌てて着替えてリビングに顔を出した。

「ごめんなさい。今すぐ用意…」

するからと、エプロンをつけようとして動きが止まった。
なぜなら、テーブルの上にはすでに用意されていたから。
昨日、作ったお節と雑煮が並べられていた。
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