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遠い日の約束。
第19章 後始末
篠原が座った反対側のソファーには切り裂かれたTシャツと、脱ぎ散らかれた下着類が無造作に散らばっていた。
クッションには果物ナイフ…
話には聞いていたが、目の当たりにすれば篠原に同情もしたくはなる。
だけど、それとこれとは話は別だ。
同情の余地はあっても許す気はさらさらない。

「自分のしたこと分かってるのか?」

脱ぎ散らかされた服を足でどけて真正面に座って静かに話しかけと、篠原は黙って頷くだけだった。

「本当に分かってるのか?お前のしたことは犯罪行為だ。直接手を出してなくても首謀者はお前なんだ。高宮が勝手にやったじゃ話はすまされないってことも分かってるんだろうな」

俺の言葉に何かを感じたんだろう、やっと顔を上げて俺を見た。
怯え切った目は俺に何を訴えかけてるのか…

「高宮は警察に連行された。篠原が関わってることも全て話してある。時期に警察はお前に会いにくるだろう…。全てを話して罪を償え。」

言いたいことは山ほどある。
華と同じ苦しみを味合わせたいとも思う。
だけど、それはきっと望まない。
華はそういう女だと俺は知っている。
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