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遠い日の約束。
第20章 愛の証
絹子にとっては辛いことかもしれないけれど、華ちゃんと話をすることによって絹子の中の何かが変る気がしていた。
私はただ見守るだけ…
それしかしてあげられることはないけれど、この繋がれた手を離すつもりはない。

この世で一番大切な人。
この世で一番幸せになってほしい人。

それが私が愛したたった一人の女性…

「絹子…愛しているよ」

そう言って、絹子の額にそっとキスをした。

「私もよ…翔がいてくれるから今の私がいるの…穢れた私を奥さんにしてくれて、子供まで持たせてもらった。感謝してる」

「穢れてるなんて言うな。絹子は穢れてなんかいない。純粋だから傷つく。だからいまだに過去に囚われてる。」

口癖のように自分の事を穢れているという。
何人もの男から毎晩のように抱かれ続け、そう思うのも無理はない。
だけど私は一度も穢れていると思ったことはない。
ただ私の元に戻ってきてくれたことに感謝以外ない。
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