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遠い日の約束。
第3章 言い伝え
「ただいま」
玄関のドアが開く音がして立花さんが帰ってきた。
リビングから顔を出すと、ネクタイを緩めながら私の頭にキスをする。
それが毎日の日課で、ただいまのキスをしてくれる。
「おかえりなさい。ごはんもう少し待っててくださいね。」
にっこり笑ってキッチンに戻って夕食の続きに手を付ける。
スーツとネクタイをソファーの上に置くと、私の後ろに回り抱きしめ肩に顎を乗せて何を作ってるのか見てくる。
「簡単な物になっちゃいますけど…いいですか?」
言葉をかけても離れる気配と口を開く気配がしなかった。
「…先にビールでも飲みますか?」
そう聞くと、立花さんの手がカレールーを混ぜている手に重なり動きを止めた。
「……無理してない?」
優しい言葉が耳にかかりゾクリと感じる。
だけど性的に感じてるのはきっと私だけ。
「今日は華も残業だったね…慌てて帰って行ったの気がついたけど…夕飯を作るため?」
コクリと頷くと、後ろからため息が聞こえた。
クッキングヒーターのスイッチを消し、立花さんに手を引かれてソファーに座る。
「作ってくれるのは嬉しいし有難いと思ってるよ。だけど無理はしてほしくない。仕事で遅くなるなら惣菜だってかまわないし、時間があえば外食だっていい。無理しないで自然体でいて?」
手を握られてる部分が暖かくなる。
玄関のドアが開く音がして立花さんが帰ってきた。
リビングから顔を出すと、ネクタイを緩めながら私の頭にキスをする。
それが毎日の日課で、ただいまのキスをしてくれる。
「おかえりなさい。ごはんもう少し待っててくださいね。」
にっこり笑ってキッチンに戻って夕食の続きに手を付ける。
スーツとネクタイをソファーの上に置くと、私の後ろに回り抱きしめ肩に顎を乗せて何を作ってるのか見てくる。
「簡単な物になっちゃいますけど…いいですか?」
言葉をかけても離れる気配と口を開く気配がしなかった。
「…先にビールでも飲みますか?」
そう聞くと、立花さんの手がカレールーを混ぜている手に重なり動きを止めた。
「……無理してない?」
優しい言葉が耳にかかりゾクリと感じる。
だけど性的に感じてるのはきっと私だけ。
「今日は華も残業だったね…慌てて帰って行ったの気がついたけど…夕飯を作るため?」
コクリと頷くと、後ろからため息が聞こえた。
クッキングヒーターのスイッチを消し、立花さんに手を引かれてソファーに座る。
「作ってくれるのは嬉しいし有難いと思ってるよ。だけど無理はしてほしくない。仕事で遅くなるなら惣菜だってかまわないし、時間があえば外食だっていい。無理しないで自然体でいて?」
手を握られてる部分が暖かくなる。