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honey chocolate
第1章 はじまりの紅
ついこの間のこと。
彼女は残業が続き、心身ともに疲れ果てていた。
会社を出ようとエレベーターに乗った時、あの人もエレベーターに乗り込んだ。

「あの、お疲れ様です・・・」

「あぁ、お疲れ様」

会話が続かず少し気まずい雰囲気。でもこの人と特に会話をすることもないし。

エレベーターが止まり、降りようとした時にフッと立ちくらみがし、膝ががくんと折れた。

「・・・あっ・・・」

どさ。

咄嗟に出てきた腕にもたれた彼女は不意に、

「ご、ごめんなさ・・・」

「・・・疲れてるのか、大丈夫か」

「・・・は、はい、大丈夫、です。すみません・・・」


見上げるとそこには城山さんの顔。

この人ってこんな顔立ちだったんだ・・・

思わず見とれてしまったのと、立ちくらみのせいか、ボーッとしていると


「そんな顔されたら、たまらないんだけど?」


「・・・ぇ、え?!・・・あ、いや、すみません!」

なんの事かと思いながらも茹でだこの様に赤面した彼女は、急いで彼から離れた。



はずだった。


「・・・耳まで真っ赤だな」

「・・・は、」

ぺろ

「・・・ひぁあっ・・・」


離れたはずの腕は離れてなく、その腕は彼女の背中に回っていた。
そして、体を寄せた際に耳を舐められた。


「ぁ、あ、あの・・・っ城や・・・っ」

ピチャ、クチュ、

「・・・っ、ぁあ・・・っ」

「なに、ここ感じるの?」

はぁ、と、生暖かい吐息とともに、耳もとで囁かれる。


ゾクゾク・・・っ


「・・・ゃ、やめ・・・っ」

寄せられた腕をほどこうと、力を入れる。



「その顔、もっと見たくなるね」


「や、」


顎をぐいと上げ、気付いた時には彼の唇が彼女の唇に重なっていた。

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