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honey chocolate
第1章 はじまりの紅
「・・・ん、む・・・」
柔らかい唇。
ダメだと理性が働くも、彼の力強さに頭がクラクラする。
「・・・は、ぁ・・・っ」
顔をそむけようとするが、すぐに引き戻されてしまう。
「ん、んっ・・・」
強引に唇から舌が入り込む。
クチュ、ピチャ、
いやらしい水音がさらにクラクラさせる。
「・・・ぁ、も、やめ・・・」
ぐいっ
「?!」
そのまま手を引かれ、彼は自分の車へ向かい彼女をそこへ乗らせた。
「続きは別のところで」
理性と欲が混沌とする中、車は走っていった。
どこへ行くんだろう・・・簡単に付いてきてしまった自分が恥ずかしくて情けない。
大人の男女が行くところなんて、ありきたりすぎて・・・
だけど。
あの腕にもう一度触れてみたい、逃げたい、そんな渦巻く感情を抱えたまま、また手を引かれていく。