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SEASON
第2章 春は出会いの季節

夏目の舌が耳を這う

「やっ…やめろっ!」

夏目を払いのけて思わず立ち上がる。
秘密を守るためにコイツとヤる?
冗談じゃない

「あれぇ?断れるような立場じゃないはずなのになぁ。あ、それともこのことをバラまいてほしい?」

そう言いながらゆっくりと詰め寄ってくる。
一定の距離を保つように後ずさるが、
ついに背中が壁に着いてしまった。
もう身体が触れ合いそうなほど近くに夏目がいる

「…断る理由なんて、ないよね?」

今まで見たことのないような冷たい笑顔で囁く
次の瞬間
ふわっとくちびるが重ねられた

「!?…んんっ!ん~~!」

逃れようにも肩を押さえつけられて身動きがとれない。
手だけでも、と必死に抵抗しても全く効果ナシ。
そうしてる間に舌が口の中へと入り込み、
俺の舌を絡め取るように動く。

「んっ…はぁっ………ふぅ…ん…」

ほんのわずかな隙間から息を吸う。
夏目のキスは驚くほどに上手で、
だんだんと思考が溶かされていくようだ…

「…とろんとした顔して、そんなに良かった?」

くちびるを離し、ニヤリと笑う
頭がぼ~っとする中でも
その笑顔にはどうしても抵抗してやりたくなった

「んなワケ…あるかよ…」

「まったく、素直じゃないな~。ホントは“もっと”とか思ってるクセに」

「だから…んなワケあるかって……っ!!」

首筋にそっと口づけされて思わず身体が揺れる。

「あ、やっぱり首弱いんだ?ってことは…」

夏目の手が肩から下へと下りていった…

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