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SEASON
第1章 プロローグ
「んっ…」
学校の自習室に二人きり
小さな声も響いてしまうくらいの静かな空間
桜は、声が漏れないように必死に抑えていた。
彼女の耳にふぅっと息がかかる
そして柔らかいくちびるが耳を伝い
首筋へと下りてゆく
「あっ……んん…」
「ふふっ、可愛いよ。桜」
海斗が妖艶に微笑む
その笑みにはいつも惹きこまれてしまいそうになる
ぼんやりとそんなことを思っていると
ふわっとくちびるが重ねられた。
「ふぅ…ん……ぅん…」
舌を絡ませる音が空間にいやらしく響き、
だんだんと身体が火照っていくのを感じる。
くちびるを重ねたまま、
海斗の手が桜のシャツのボタンを一つずつ外しはじめた…