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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
吉川は上司の柳瀬から預かった書類を渡せたのかホッとした表情で成澤コーポレーションから出てきた。

吉川の車の側で待つ綾香も務めている会社より広くて規模が大きそうな成澤コーポレーションの駐車場ですら落ちつかない為に、
待ち人きたるといわんばかりに帰れると思うと安堵した。

10分待っていたのだから落ちつかなげだという気持ちは正直なとこだ。

吉川がエアコンをけちるから外で待つはめになったと綾香は言えないのだ。

『会いたい担当には会えずさすが難攻不落だと思う、彼の代わりに書類は受け取ってもらえたけど納得いかない』

『担当の人は留守だったら仕方ないと思う』

『いたよ、ドアの向こうに』

『………』

居留守?難攻不落なのね…

『それがさあっ―――柳瀬部長やみんなが腹をすかせて僕らの帰りを待っているから帰ろうか』

車に乗り駐車場から出る車中で「それがさあっ」の続きを話し始めた吉川。

『アポイントメントをとって会いに行ったのにドアから聞こえてきたのは、会わないと繰り返すばかりで何様かと思ったよ』

『聞こえてきた声は担当の方だとは限らないわ、それとも都合が悪かったのかな?』

『だから森部は甘いってんの、柳瀬部長でも苦労してるのに新人の僕は相手にされないってわからないわけ?』

『あまり人を疑ってはいけないと』

『疑いを知らない箱入り娘かっ』

吉川くんは同期だけど出来るから何も言えない…

『会社に着いたら弁当とお茶を運んで』

――綾香は吉川が駐車場で言いかけ車中で怒りをぶちまけたのは内容を成澤コーポレーションの誰かに聞かれてはならないからだろうか。

綾香は吉川が怒り柳瀬が頭を抱える企画からは外れているので成澤コーポレーションには行く事はないと安堵した。


立川株式会社に戻った。

弁当とお茶を持ちエレベーターに乗った綾香だが、
その弁当を部署の入り口で吉川が手にし柳瀬ら社員らに配っていく。

やり手なのは吉川くんだわ…

―――――

時を戻し場所は、成澤コーポレーションの一室。

先ほどのシーンになる。
駐車場で待つ綾香をあの時椅子から立ち上がりコーヒーを飲む彼が窓辺に寄りたまたま目にしていた。

何故、綾香が?――

彼の胸の内はそんな事を思いカップを置いた。
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