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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
『あの…あたし、いえ、私ではなく…』
見られ名指しされ綾香はこの企画には入っていない事を言いたくても言葉を整理出来ないでいた。

『森部はこの企画には外れていまして新人でお茶くみとコピーしか出来ない新人ゆえ我々だけで話を進めてほしいのですが』
柳瀬部長は頭をペコペコと下げ吉川と綾香にも同様の仕草をしろと手で合図する。

『我々だけ?』
茶髪イケメンは不服そうに声色を変えた。

『新人ゆえに何も出来ないのでご理解いだきたく、、、』
柳瀬部長は先ほどより頭を下げた。

『気にいらない、新人とかお茶くみしか出来ないとか仕事をさせないだけではないのか?決めつけて出来ないとかそういうのは俺は小さな頃からウンザリしているのだが』
茶髪イケメンはウンザリというふうに顔をふると腕組みをした。

『失礼しました、ですが森部は会議で主張するタイブではなく非常におとなしいゆえにプレゼンテーションなど出来るはずもなく…』
弁解する柳瀬部長のメガネが少しずれ両手でなおす様子からかなり焦っている。

『柳瀬部長、君にはこの商談をなしにしてほしいのか?』
イライラしているのがトントンと腕組みをした指先が動く。

『半年かけて説明をした誠意をわかってほしいのですが我々は成瀬コーポレーションと仕事をしたいと願っております』
まるで誓いのように声をはる柳瀬部長は体を真っ直ぐに相手をみすえいった。

『私は居ても居なくても…』
綾香はどうにか場を収束しようと発言。

『居ても居なくても?』
茶髪イケメンは柳瀬の誓いでなく綾香の発言に注目した。

『そう?ではみんな帰ってもらいたい』
茶髪イケメンは顔色を変えずに言いはった。

『帰ってもらいたい、やらせない内から駄目な人間だと決めつける口調にはウンザリしている、だから柳瀬部長との商談も白紙に戻したい』
機嫌が悪くなっているようだ。

『そんなっ!?』
先ほどの丁寧口調の柳瀬は声を張り上げた後綾香を睨んだ。

いたたまれなく綾香は一歩一歩後ずさりしドアに背中をつけ片手でドアノブを探した。

『私なしでも商談していただく事は可能ですか?私など役には立ちません!』


『そういうつまらない事を言うものではないよ』
茶髪イケメンは綾香に近づいた。

来ないで…
あたしには何もできないから…
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