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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
『唯元気?』
そうメールしてみる。

『綾香?久しぶり!メールありがとっ、忙しいから毎日クタクタに働いてるよ、隣の県まで行っちゃって採用された立川株式会社で頑張ってる顔が浮かぶわ』
明るいメールに人気者だった唯の笑顔が容易に思い出される文章だ。

『唯らしく頑張ってるんだね、身体に気をつけてね』
綾香はそれでメールを締めくくったのは唯が頑張って働いている事に愚痴が言い出せなくなったからだ。

直人兄、お母さんお父さん…
話したいけど懐かしい声に泣いてしまいそうだからダメ…

茶髪くん…
えぇ?なんで浮かぶの?
浮かぶならつきあっている先輩のはずでしょ…
カレーを思い出して許せない気持ちが再燃するのは嫌…
それに10000円ない気がするのはあたしの気のせい?
先輩はいつもあたしにご飯を払わせる、だからといって疑うのはダメ…
だけどあたしは先輩をそういう目でみてしまう…
人を疑ってはいけないのに…

茶髪くんへの恋はあの卒業式で終わっているんだから…
あたしが卒業する日に他の女子生徒と仲良くして身体をまじあわせる事をやっていてすごくショックだった…

でもあたしも後輩の宮川くんに同じように身体をまじあわせて…
あれはいきなり宮川くんが…
そんな事今更…「くだらない」だわっ!
先輩は茶髪くんへの失恋をくだらないと笑い飛ばし暗い気持ちを楽な方に向けてくれたけど今は先輩をいい人だと思えない…

あたし淋しい…
会社でもプライベートでもひとりきり…

「森部先輩」
「綾香先輩」
「綾香さん」
「綾香ちゃん」
「綾香っっ」

先ほど中川が不意に頭をよぎったせいでまた綾香の頭の中は中川が綾香を呼んでいた移り変わりに心がワープしてしまったかのように笑みがこぼれる。

『茶髪くん…あのまま卒業式が何もなかったらあたし達まだつきあっていた?仲良くしてくれていた?……』
カーテンの柄と同じボタンでとめるパジャマをきて布団に横になりながらつぶやく。

たぶんあの頃が一番輝いていた…
あの茶髪イケメンさんが同じ茶髪くんだと言われても違う人のような気がしてる…
茶髪くんは自分の事「私は」とか言わないもの…
スーツが似合う人になっていると思えないもの…
背があたしより頭ひとつ分高くなっているとは思えなかったもの…
夢中だったテニス、選手になんでなっていないの?
何故成瀬コーポレーションに?
何故?
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