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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
『あの…私今井さんの総務課ではありません…だから…一応まだ広報なので…』
逃げたい一心で早口で伝え悪口を言われる事になろうとも帰ろうとドアの方に後ずさった。

『柳瀬がため息をつくはず…あなたみてるとイライラしますわ…総務課に招き入れようとしているのに会議室の掃除をするだけが仕事ではなく自分の課の仕事をやりながら雑用もやるものでしょ』
眉間にシワがよって他の社員がジロジロと2人をみている。

嫌な人…
あたしは総務課に行きたいとはひと言も言ってなんかいない…
それにこの人あたしの上司でもないもの…

『柳瀬部長が出ていきなさいと言われたのですから広報に戻れる理由もありません…だから掃除と買い出しを一生懸命…』
ドアノブを握って後ろ手でまわす。

『……そういう気?仕事する気がないと言いますか…あなたは総務課にもいりません』
話して損した、という感じで椅子をクルッとまわし領収書の束を雑にとり目をとおし始め綾香をみようともしない今井。

綾香はドアを閉め自分のロッカーへ行き白のブラウスにグレーのフレアスカートの私服へと着替え始めた。
終業と同時に広報の皆が出て来ないうちにという事だ。

会社を出てバスを待つ間に聞こえてくるのは金曜日の夕方独特のプライベートを楽しむ予定の声。
OLらは近くの店でご飯を食べて映画だと話している。
サラリーマンの人々は飲み会があるから急いでいる。
金曜日の17時15分なのだからそういう光景はあたりまえだろう。

いいなぁ、皆楽しそうで誰もひとりじゃなく連れがいる…
ひとりなのはあたしだけ…
会社でもプライベートでもひとり……
なんであたし唯やお母さんお父さんや先輩と離れて隣の県に来てまで立川株式会社を選んだの?
つまらない…

誰もいない部屋に帰り買い物に出かける気にならないので冷蔵庫の残りの葱とハムでチャーハンを作って食べ賑やかな食卓ではない事にチャーハンの美味しさもあまり感じられないでいた。

会議室のお茶の領収書誰に渡せばいいんだろう…
今井さんとは顔を合わせたくない、だからといって総務課の入口近くには今井さんがいる…
無になれば?何も感じない聞いてはいないを通せば…
ひとりが淋しいって居場所がないって思っても総務課を勧められても逃げてる事が矛盾してるのはわかってる…

「あの会社に君の居場所はないよ」
不意に中川の言葉を思い出した。
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