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《リベンジ★ラブ》
第1章 目の前に立つのは…
綾香は会社の人達に相手にされない為に先輩や中川の事を思い出す事が多くなっていた。

先輩は中川の事がくだらないと笑い飛ばし暗い気持ちを忘れさせてくれた人だからだ。
だけどお金が尽き美味しい物が食べたくなると綾香をご飯に誘うどうしょうもなくヒモに近い。

中川は高校の時つきあっていてあの卒業式の事がなければまだつきあっていたであろう人。
高校の中川はあの頃お小遣いとお弁当代だと毎日500円を母親から渡されていた普通の高校生であるが、自分の欲しいものを時々我慢しては綾香に500〜1000円のプレゼントを買っていたりする誠実な人。

皆ならどちらを好むだろう?

会社で相手にされない寂しさが思い出の茶髪くんを大きくさせていく。

茶髪イケメンさんは中川悠哉と書いてある名刺をあたしに渡した…
茶髪イケメンさんは自分の事を「私」と言った…
茶髪くんじゃない…
茶髪くんは自分の事を「私」だなんて言わないから…
茶髪イケメンさんと茶髪くんは違う人なのよ…
あたしより年下の後輩なのにまるで自信満々で勉強だって苦手だったのに今の姿なんて想像すら出来ない…

あの人を公園で初めてみてかっこいい人だと、髪が茶髪くんに似てるとか思ってしまったのは事実だけど…
あたしとは住む世界が違う人なの…

広報の皆と成瀬コーポレーションに行った時あたしだけ残るよう言われてからもうすぐ1か月が経とうとしているのよ、何もなかったと同じなのだから…

茶髪くんも茶髪イケメンさんも思い出してはダメ……

✜ ✜ ✜

週が明けまた淡々とした同じ会議室の掃除とお茶の買い出しをする日々。

30本のお茶を両手に持ちずっしりと重いレジ袋を冷蔵庫の側に置きお茶を冷やす為に入れながら彼女は思った。

綾香以外誰もいない会議室はシンとした静けさ。
柳瀬や広報の皆、総務課の今井に嫌味を言われるよりこの静けさがいいとも思えてくる。

誰にも相手にされない寂しさがつらいと感じていたがそんな思いをかかえたまま3日淡々とした掃除の仕事で掃除をする事により落ち着きさえ出てきた綾香。

広報に名前は置いていても広報の仕事でない掃除の仕事、勉強が好きで買い物も暗算でレジに向かう時にはピッタリにして払えるのが快感だったりする。
確かにあの初対面の時数字が一桁間違っていると指摘したあの日から今井さんはあたしに目をつけていたのかもしれない。
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