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第2章 初戀のひと

暁は薄紅色の柔らかな唇で、男の牡を包み込むように咥える。
…月城の手も、唇もひんやりと冷たいのに…ここだけはいつも火傷しそうに熱い…。
男の牡は天鵞絨のように滑らかで、硬く…そしてとても頬張りきれないほどに長大だ…。
暁は全てを口内に含みきるのを諦め丁寧に、まるで、子どもが美味しい砂糖菓子を与えられたかのように一途に舐め始めた。

月城はソファに腰掛けながら、暁が可憐な唇から紅い舌を出し、己れの牡を丹念に口淫する様子をじっと眺めていた。
…美しく清楚で虫も殺さぬような青年が、さながら娼婦のように、自ら進んで口淫をしている様は、眩暈がするほどに淫らだった。
「…本当にいやらしい方だ…。こんなに綺麗なお貌をされて…悦んで男のものを咥えるなんて…」
月城は、やや荒々しく暁の髪を掴む。
「…んんっ…」
引っ張られた弾みに男の牡が弾け、暁の透き通るように白い頬を打った。
「…あ…」
暁は慌てて男の牡を掴み、もう一度、舌先を這わせる。
その幼気なあどけない様子は、男の加虐性を唆るのに十分なものだった。
月城は再び暁の髪を乱暴に掴むと、昂り切った牡を更に深く咥えこませる為に、己れの方に引き寄せた。
「…もっと…深く咥えて…」
「…んんっ…‼︎」
思わぬ月城の荒々しい行為に、暁はたじろぎ、それでも必死に男の性器を奥まで咥え込もうと喉を開く。
「…熱いですね…貴方の口は…」
月城は低く呻き、尚も暁の頭を突き入れる。
「…んんっ…あ…ああ…くるし…」
「…苦しいですか…？」
月城は暁の潤んだ瞳を見つめて、薄く笑う。
「…私は気持ちいいですよ…貴方の中は天国みたいに気持ちいい…」
暁は仄かに微笑った。
一度、男の牡を口から外して、愛おしげに頬摺りする。
「…それなら嬉しい…月城が気持ちいいなら…良かった…」

健気に口淫を再開する暁に、胸が甘く締め付けられる。
月城の牡が更に硬く昂ぶる。
「…や…っ…おお…き……い…んん…っ…」
「…暁様…‼︎」
「…んんっ…は…あ…っ…ん…」
暁の口を淫らな穴に見立てたような男の律動が始まる。
暁は必死で喉を開き、舌を使い男に奉仕する。
月城の雄蕊は暁の唾液と、己れの先走りの牡液で白く泡立ち、淫らな水音を立てる。

激しい抽送に、暁は甘く息を弾ませながら口淫を続ける。
月城が美しい眉を顰め、呻くように尋ねる。
「…貴方の…中に…出してもいいですか…？」