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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園

足早に寝室に入り、苦もなく腕に抱えあげた暁を広い寝台に放り投げるように降ろす。
暁はスプリングが効いた寝台に転がり、仰向けになったまま、男を熱い眼で見つめた。
「…月城…はやくきて…」
月城は薄く形の良い唇を歪め、片手で眼鏡を取る。
上着を脱ぎ捨て、ネクタイを外す。
そのまま、暁に体重を掛けないようにのしかかる。
暁の淫らに光り輝く美しい貌をひんやりした手で撫で回し、その潤みきった黒い瞳をじっと見つめる。
「…今夜は…どうされたのですか…?何かあったのですか?」
…元々、おとなしやかな暁は性の営みの最中になると、脱皮した美しい蝶のように淫乱に変幻する。
しかし、最初からこのように性急に男を欲しがることは未だかつてなかったのだ。
「…何もないよ。…ただ君がほしいだけだ…」
暁は長く濃い睫毛を瞬かせ、男の美しい造形を刻む貌を白い手で撫で下ろす。
その唇を愛おしげになぞると、自分の唇を近づける。
「…ねえ…もう…すぐに奪って…」
暁の異国の花のように切なくも妖しい薫りに眩暈を感じ、月城は荒々しく手早く彼の下肢の衣服を奪う。
シャツはそのままだ。
「…ぬがして…くれないの…?」
途惑うような眼差しに、ひんやりとした笑みを投げる。
「…淫乱な貴方には、こんな淫らな姿がお似合いだ…」
シャツを下からたくし上げ、透き通るように白い肌に浮かんだ二つの花弁のような乳暈を口に含む。
「…ああっ…!…や…っ…」
そのまま舌で蕾を転がし、薄く笑う。
「いやらしい方だ。…これだけでもう硬くなって…貴方は胸だけで達ける方でしたね…」
…まるで淫らな娼婦だ…
鼓膜に蔑むように…しかし甘やかに囁かれ、暁は美しい眉根を寄せる。
「…ひど…い…」
早くも瞳を潤ませる暁に、月城は優しい悪魔のように微笑む。
「…こちらだけで達かれますか?」
暁は子どものように首を振る。
「…いや…森で…森でいかせて…」
「我儘な方だ…」
月城は氷の彫像のような美貌を少しも変えずに、冷たく命じる。
「…いきなり挿入れたら怪我をします。…貴方がこの可愛らしいお口で準備をしなさい…」
月城の美しく長い指が暁の薄紅色の唇を押し開き、卑猥に口内を弄る。
「…んっ…す…る…から…」
紅い舌をぎゅっと抓ると、唇を開放してやる。
銀色の糸が淫らに弧を描き、ぷつりと切れる。
暁はゆっくりと起き上がると、男の前に跪いた。
暁はスプリングが効いた寝台に転がり、仰向けになったまま、男を熱い眼で見つめた。
「…月城…はやくきて…」
月城は薄く形の良い唇を歪め、片手で眼鏡を取る。
上着を脱ぎ捨て、ネクタイを外す。
そのまま、暁に体重を掛けないようにのしかかる。
暁の淫らに光り輝く美しい貌をひんやりした手で撫で回し、その潤みきった黒い瞳をじっと見つめる。
「…今夜は…どうされたのですか…?何かあったのですか?」
…元々、おとなしやかな暁は性の営みの最中になると、脱皮した美しい蝶のように淫乱に変幻する。
しかし、最初からこのように性急に男を欲しがることは未だかつてなかったのだ。
「…何もないよ。…ただ君がほしいだけだ…」
暁は長く濃い睫毛を瞬かせ、男の美しい造形を刻む貌を白い手で撫で下ろす。
その唇を愛おしげになぞると、自分の唇を近づける。
「…ねえ…もう…すぐに奪って…」
暁の異国の花のように切なくも妖しい薫りに眩暈を感じ、月城は荒々しく手早く彼の下肢の衣服を奪う。
シャツはそのままだ。
「…ぬがして…くれないの…?」
途惑うような眼差しに、ひんやりとした笑みを投げる。
「…淫乱な貴方には、こんな淫らな姿がお似合いだ…」
シャツを下からたくし上げ、透き通るように白い肌に浮かんだ二つの花弁のような乳暈を口に含む。
「…ああっ…!…や…っ…」
そのまま舌で蕾を転がし、薄く笑う。
「いやらしい方だ。…これだけでもう硬くなって…貴方は胸だけで達ける方でしたね…」
…まるで淫らな娼婦だ…
鼓膜に蔑むように…しかし甘やかに囁かれ、暁は美しい眉根を寄せる。
「…ひど…い…」
早くも瞳を潤ませる暁に、月城は優しい悪魔のように微笑む。
「…こちらだけで達かれますか?」
暁は子どものように首を振る。
「…いや…森で…森でいかせて…」
「我儘な方だ…」
月城は氷の彫像のような美貌を少しも変えずに、冷たく命じる。
「…いきなり挿入れたら怪我をします。…貴方がこの可愛らしいお口で準備をしなさい…」
月城の美しく長い指が暁の薄紅色の唇を押し開き、卑猥に口内を弄る。
「…んっ…す…る…から…」
紅い舌をぎゅっと抓ると、唇を開放してやる。
銀色の糸が淫らに弧を描き、ぷつりと切れる。
暁はゆっくりと起き上がると、男の前に跪いた。

