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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
「…なんという淫らなひとだ…だからこそ…貴方は美しい…!」
月城は暁に深くくちづけしながら、媚肉を弄る指をそっと抜き取る。
暁の頬にかかる美しい黒髪を掻き上げてやりながら尋ねる。
「…もう少し馴らさなくても良いのですか?」
月城は暁の身体を傷つけることを一番嫌う。
無理やり身体を繋げたことがトラウマになっているのかも知れない。
暁は息を喘がせながらしっとりと潤む瞳で男を見上げる。
「…大丈夫…。君の精で濡らしてくれたらいいから…」
無意識の媚態に月城は唸るようにして、暁の身体を壁に押し付ける。
手早く己れの前を寛げ、既に痛いくらいに兆した牡を取り出す。
数回扱き、片手で押し開いた双丘の奥…少し柔らかく解された花環に滴り落ちる淫液を塗りこめる。

「…あ…っ…あつ…い…」
熱い精がひくつく後肛を濡らす。
その感触だけで、身体の奥から甘く狂おしい快美感が押し寄せる。
「…力を抜いて…暁…」
熱い吐息が耳元を掠める。
…低く呻く声…
男が自分と同じように欲情してくれているのが堪らなく嬉しい。
みっちりと後肛を押し広げながら、男の硬い切っ先が侵入してくる。
「…あ…はいっ…て…くる…」
譫言のように口走る。
月城が羽交い締めにするように暁を抱きすくめ、壁に押し付ける。
「…いや…あ…ああ…っ…」
圧倒的な質量を誇る男の長大な牡が暁の花筒をめりめりと開きながら、更に奥へと突き進む。
息もつけぬほどの圧力と苦しさと…しかしじわじわと忍び寄る悦楽を一身に受けながら、暁は瞼を閉じる。

…干し草の匂い…馬具の革の匂い…アレイオンが身じろぎする音、馬の荒々しい呼吸音…。
まるで、荒くれた馬乗りに犯されているような妄想に襲われ、暁の媚肉はずきりと疼き、柔らかく蕩けてゆく。
「…何を考えておられるのですか?…今、貴方の中が私を締め付けましたよ…」
暁の媚肉に己れの硬く昂ぶる牡を馴染ませるようにゆっくりと腰を遣いながら、囁く。
「…こんなところで…身体を開いていると…君以外の男に…犯されているみたい…」
昂まりつつある快楽にやや意識を朦朧とさせながら、暁は口走る。

月城が眉を顰め、苛立ったように激しく腰を打ちつけ始めた。
「…私以外の男に抱かれたいのですか⁈…貴方は淫乱な雌猫のようですね…」
「…そんな…ひど…い…」
暁は月城のあんまりな侮蔑に、はらはらと涙を流す。
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