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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第3章 秘密の花園
…目映い朝陽が部屋の中に差し込み、その光の眩さで薫は目を覚ました。
…ここは…どこだ…?
目を瞬かせる。
見慣れぬ素朴な山荘風の家具や調度品…。
見慣れぬベッド…。
…そして自分の身体を抱き込むようにして眠っている暁人を見つける。
…そうか…。先輩の賭けに乗った暁人と一緒に山小屋まで来たんだっけ…。
同時に昨夜のあの甘く淫らな行為を思い出し、思わず赤くなる。
…暁人と…あんなことしちゃったんだっけ…。
改めて、暁人の貌を見つめる。
…癖のないさららとした前髪が眼にかかっている。
知的な額、凛々しい眉、彫刻刀で端正に刻んだような美しい鼻筋、形の良いやや薄い唇…。
裸の肩は年頃の少年より遥かにがっしりと逞しく、薫を抱き締める腕は長い。
ブランケットの下の長い脚は、無意識に薫の脚の間に差し入れられていて、温かな花茎同士が触れあっていた…。
…昨夜、暁人に与えられた余りに甘やかで刺激的な快楽を思い出し、下肢が痺れる。
…と、同時に自分の性器がまた反応しそうで、薫は慌てて暁人の身体から離れる。
不意に自分が掻き抱いていた相手が不在になり、違和感を覚えたらしい暁人が小さく唸りながら眼を覚ました。
暫く瞼をぱちぱちと瞬かせると…薫の貌を見つめ、ふわりと安心したように笑った。
「…よかった…!薫がいた。…昨夜のことは夢じゃなかった…」
そして薫の手を引き寄せ、再び自分の胸に抱き込んでしまう。
薫は慌てふためく。
「…ちょっ…やめろ…っ…て…ば…」
暁人は薫の抗いなど全く気にもとめずに幸せそうに微笑んで、薫の小さな貌を大切そうに撫でる。
「…薫…。昨夜の薫は可愛かったよ…すごく感じてくれて、嬉かった。…薫とあんなことができるなんて…夢みたいだった。だから、今起きて薫がいなかったらどうしよう…て思ってたんだ。…でも夢じゃなかった…」
蕩けそうな熱い眼差しで告げる暁人に一瞬、胸が高鳴ったが薫はわざと暁人を睨みつけ、その腕を突き放す。
「勘違いするなよ。昨夜のあれは…たまたまの事故みたいなもんだ。…僕はお前に恋していないし、もうあんなことをする気もない。だからお前もさっさと忘れろ」
暁人の貌がかき曇り、不満げに薫を見上げる。
「…そんなの…無理だよ。だって僕、前よりもっと薫のこと好きになっちゃったもの。…もう薫を離したくないよ」
暁人の腕が有無を言わさずに薫を抱き締める。
…ここは…どこだ…?
目を瞬かせる。
見慣れぬ素朴な山荘風の家具や調度品…。
見慣れぬベッド…。
…そして自分の身体を抱き込むようにして眠っている暁人を見つける。
…そうか…。先輩の賭けに乗った暁人と一緒に山小屋まで来たんだっけ…。
同時に昨夜のあの甘く淫らな行為を思い出し、思わず赤くなる。
…暁人と…あんなことしちゃったんだっけ…。
改めて、暁人の貌を見つめる。
…癖のないさららとした前髪が眼にかかっている。
知的な額、凛々しい眉、彫刻刀で端正に刻んだような美しい鼻筋、形の良いやや薄い唇…。
裸の肩は年頃の少年より遥かにがっしりと逞しく、薫を抱き締める腕は長い。
ブランケットの下の長い脚は、無意識に薫の脚の間に差し入れられていて、温かな花茎同士が触れあっていた…。
…昨夜、暁人に与えられた余りに甘やかで刺激的な快楽を思い出し、下肢が痺れる。
…と、同時に自分の性器がまた反応しそうで、薫は慌てて暁人の身体から離れる。
不意に自分が掻き抱いていた相手が不在になり、違和感を覚えたらしい暁人が小さく唸りながら眼を覚ました。
暫く瞼をぱちぱちと瞬かせると…薫の貌を見つめ、ふわりと安心したように笑った。
「…よかった…!薫がいた。…昨夜のことは夢じゃなかった…」
そして薫の手を引き寄せ、再び自分の胸に抱き込んでしまう。
薫は慌てふためく。
「…ちょっ…やめろ…っ…て…ば…」
暁人は薫の抗いなど全く気にもとめずに幸せそうに微笑んで、薫の小さな貌を大切そうに撫でる。
「…薫…。昨夜の薫は可愛かったよ…すごく感じてくれて、嬉かった。…薫とあんなことができるなんて…夢みたいだった。だから、今起きて薫がいなかったらどうしよう…て思ってたんだ。…でも夢じゃなかった…」
蕩けそうな熱い眼差しで告げる暁人に一瞬、胸が高鳴ったが薫はわざと暁人を睨みつけ、その腕を突き放す。
「勘違いするなよ。昨夜のあれは…たまたまの事故みたいなもんだ。…僕はお前に恋していないし、もうあんなことをする気もない。だからお前もさっさと忘れろ」
暁人の貌がかき曇り、不満げに薫を見上げる。
「…そんなの…無理だよ。だって僕、前よりもっと薫のこと好きになっちゃったもの。…もう薫を離したくないよ」
暁人の腕が有無を言わさずに薫を抱き締める。