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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第8章 真夜中のお茶をご一緒に
泉は腕の中でぐっすりと眠る美しい青年を、飽くことなく見つめていた。
…最奥に精を放たれ、司は華奢な身体を震わせ泉にしがみつくようにして達した。
きつい肉の締め付けに、泉はこれまで寝た誰からも得たことがないほどの快楽を味わい、司を狂おしく抱きしめた。
甘い香りがするその亜麻色の髪に貌を埋める。
うなじに唇を押し付ける。
「…う…ん…泉…」
可愛らしい寝言に、頬が緩む。
「…司様…」
思わずその半開きの薄紅色の唇にくちづけをする。
「…んっ…あ…」
くちづけが深いものになり、司はぼんやりと瞳を開いた。
「起こしてしまいましたか…。すみません」
司は首を振る。
「…良かった…。君がいて…」
…居なくなっていたら、どうしようと思った…と、頼りなげな声に、泉は青年を胸に深く掻き抱く。
「私はどこにもいきませんよ…」
「約束だよ?…あの…それから…」
恥じらうように…少し怯えるように泉を見上げる。
「なんですか?」
「…僕と君との関係だけど…その…」
泣きそうな眼をした司の髪を優しく撫でる。
「…私を司様の恋人にしていただけませんか?」
薄茶色の大きな瞳が驚いたように見開かれ、きらきらと輝いた。
「もちろんだよ…!」
「私は使用人ですし、司様は名家のお坊ちゃまです。本来ならあり得ないことですが…」
司は必死で首を振る。
「関係ないよ!身分なんて!僕は泉が好き。…今の、このままの泉が大好きなんだ」
愛おしさが温かな湯水のように溢れ出し、その唇を奪う。
「…司様…!私も…貴方が大好きです」
見つめ合うと照れたように瞬きをする司に、優しく…少し戯けたように尋ねる。
「恋人と認めて下さったお礼に、何をすればよろしいですか?何でもお言いつけ下さい」
司は泉の唇をその白い指先でなぞり、微笑んだ。
「チャイを淹れてくれ。…とびきり美味しい君のチャイを…」
泉は司のまるで作り物のように美しい手の甲に、恭しくキスをした。
「…お望みのままに…私の愛おしいご主人様」
…最奥に精を放たれ、司は華奢な身体を震わせ泉にしがみつくようにして達した。
きつい肉の締め付けに、泉はこれまで寝た誰からも得たことがないほどの快楽を味わい、司を狂おしく抱きしめた。
甘い香りがするその亜麻色の髪に貌を埋める。
うなじに唇を押し付ける。
「…う…ん…泉…」
可愛らしい寝言に、頬が緩む。
「…司様…」
思わずその半開きの薄紅色の唇にくちづけをする。
「…んっ…あ…」
くちづけが深いものになり、司はぼんやりと瞳を開いた。
「起こしてしまいましたか…。すみません」
司は首を振る。
「…良かった…。君がいて…」
…居なくなっていたら、どうしようと思った…と、頼りなげな声に、泉は青年を胸に深く掻き抱く。
「私はどこにもいきませんよ…」
「約束だよ?…あの…それから…」
恥じらうように…少し怯えるように泉を見上げる。
「なんですか?」
「…僕と君との関係だけど…その…」
泣きそうな眼をした司の髪を優しく撫でる。
「…私を司様の恋人にしていただけませんか?」
薄茶色の大きな瞳が驚いたように見開かれ、きらきらと輝いた。
「もちろんだよ…!」
「私は使用人ですし、司様は名家のお坊ちゃまです。本来ならあり得ないことですが…」
司は必死で首を振る。
「関係ないよ!身分なんて!僕は泉が好き。…今の、このままの泉が大好きなんだ」
愛おしさが温かな湯水のように溢れ出し、その唇を奪う。
「…司様…!私も…貴方が大好きです」
見つめ合うと照れたように瞬きをする司に、優しく…少し戯けたように尋ねる。
「恋人と認めて下さったお礼に、何をすればよろしいですか?何でもお言いつけ下さい」
司は泉の唇をその白い指先でなぞり、微笑んだ。
「チャイを淹れてくれ。…とびきり美味しい君のチャイを…」
泉は司のまるで作り物のように美しい手の甲に、恭しくキスをした。
「…お望みのままに…私の愛おしいご主人様」