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寝取られ妻 3
第8章 シーン 8
 あたしは鏡の中の自分に毛ほども里菜の痕跡がないことを確信してチェックの項目に胸の中で合格点を付けた。マイクロファイバーで二重の幅を広げてハーフっぽい目にして、アイラインと目の輪郭を変える上下のつけ睫毛でさらに目大きく見せる。瞳を大きく見せるカラコンで日本人離れしたグレーの瞳が出来上がる。金髪に何度も染め直して今はごくごく自然な色合いになった髪は顔立ちをよりゴージャスに見せてくれる。絶対にあたしが里菜と思わせるものはないと確信した。
「詩織、用意できた?」
 パウダールームのドアを開けて美奈が顔をのぞかせる。
「ごめんなさい遅れて。もう準備オーケーよ。」
「高原さんもう来てるのよ。スタッフさんに言っておくからボックスに来て。」
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